エクシアルは、韓国ファッションを扱う通販サイト「ｆｒｅｍ（フレム）」を今秋冬シーズンから本格展開する。

　同社は今年４月25日にサイトを開設（画像）。事業リスクを考慮し、商品の仕入れや撮影などを自社では手がけず、韓国の中堅衣料品通販サイト「２ｆｂ」の運営企業と提携し、商品画像を２次使用。商品特徴などのコメント書きは日本で独自に実施している。

　商品の発送は毎週２～３回、韓国から日本の倉庫にまとめて受注分を送り、日本で梱包・送り状を貼って顧客に発送しており、商品の到着は注文を受けてから最短で４～５日後という。

　この３カ月間で９００アイテムを投入。商品単価は２８００円程度で、客単価は約６５００円だった。

　同社では、韓国ファッションが注目されていることに加え、「日本のブランドを集めて売るというファッションＥＣモールは飽和状態にあるが、ノーブランド市場は中長期的にも成長できる」（森川恭稔社長）として、９月には「フレム」をリニューアルし、４～５つの韓国企業・サイトと新たに提携。２０００アイテム以上の品ぞろえで本格展開に乗り出すという。

　同社によると、日本でファッション商材を販売したい韓国企業は多いため、一定のクオリティーを持つ有力サイトを発掘して日本の市場を開拓する。

　従来の「２ｆｂ」は女性らしい"甘め＂なアイテムが多いが、刷新後はモード系や大人向けのベーシック商材などを扱う計画で、ブランドごとにページを設けて新たな客層も取り込む。

　エクシアルは、１年後には韓国企業を中心に20ブランドと協業したい意向のほか、将来的には配送リードタイム改善に向け、在庫リスクをある程度持つことも視野にある。

　また、オリジナルアイテムの開発も視野にあるが、まずは損益分岐点となる年商１億円規模の売り上げ確保を目指す。