丸井グループは４月13日、自社通販サイト「マルイウェブチャネル」内で展開するシューズサイトを刷新し、靴全品の配送料と返送料金を無料にした。昨今、アマゾンの靴専門サイト「ｊａｖａｒｉ（ジャバリ）」や「ロコンド」などが送料無料・返品無料のサービスを打ち出して消費者を囲い込んでいるが、有店舗大手小売りの丸井も無料化に踏み切ったことで、今後は同様のサービスが標準化していくことも想定される。

　丸井では、顧客からの「失敗したら不安」「安心してシューズを選びたい」という声に応え、商品到着後８日以内であれば、常時、シューズの送料・返送料を無料にした。新サービスの導入により、消費者が自宅で手持ちの服と合わせたり、さまざまなサイズ・カラーを試すなど、試着感覚で通販を利用できるようにしたという。

　また、靴の画像だけでは服との相性が分からないという声を受け、モデルによるコーディネート画像を２０００枚以上掲載する。コーデ画像をまとめて見られる「コーディネートＳｅａｒｃｈ」を開始。各コーデ画像にカーソルをあてると靴だけの画像に切り替わるようにしたほか、「靴はパンプスだけ」「服はワンピースだけ」などと画像を絞り込む機能もあり、より靴選びを楽しめるようにした（画像）。

　靴の商品画像については、いろいろな角度から撮影した写真を追加したのに加え、履いた時の雰囲気が分かりやすいようにモデルの着用画像を増やした。

　今後、商品レビューも充実させる考えで、商品購入者の協力を得ながら、体型や足の特徴、普段の着用サイズなど足についての情報も掲載する。

　靴は、通販には不向きとされていただけに、各社とも初回購入のハードルを下げる取り組みを強化している。送料・返品無料化の動きはこの一例で、例えばアマゾンでは、「ジャバリ」で動画活用に着手。スタイリストなどファッション関係者が２０１３年春夏シーズンのトレンドアイテムや、それらを使用したコーディネートの提案をしたり、当該サイトの活用術を紹介する動画コンテンツ「ジャバリ通信」を３月からスタートしている。