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中核となるのが、アイムが展開する基礎化粧品「ライスフォース」。同社の売上高は近年、50億円台で停滞している。同社社長も兼任する沼田社長は「販促費を投下すれば売り上げは大きく伸びる」と断言する。
ライスフォースは化粧品としては珍しく、売り上げの中心はネット販売だ。そのため、今後も販促はネット広告が中心となるが、今後は新聞広告や折込チラシなどの紙媒体も活用。新発売のエイジングケアクリーム「プレミアムパーフェクトクリーム」を起点として、これまでよりもやや年配となる、40代の取り込みを狙う。
ライスフォースに関しては、ネットだけではなく、一昨年からはインフォマーシャルもテスト的に活用していたが「媒体費とのバランスもあり、今後利用化するかどうかは考慮中」(沼田社長)という。テストを繰り返しながら紙媒体でも効果的な販促を行う。
さらには、海外での販売網を拡充することで「『いろいろな国で販売している』というイメージを消費者につけることで、競合製品との違いを明確にしていきたい」(同)という。
一方、イマージュには40~50代女性をターゲットとした商材を開発する「Jコンテンツ事業部」があり、美容関連事業を手がけている。2011年から販売しているヘアケア商品は「新規獲得の効率指標を満たすなど、第1段階はクリアしたので、今後はどう販促費を投入するか。今下期に期待したい」(同)。
また、ライスフォースよりやや安い価格帯のエイジングケア化粧品「フィトリフト」を今年1月から本格展開。「衣料品事業売却の問題があり、満足に販促ができていなかった」(同)というが、今後は同ブランドも強化していく。
化粧品に関しては引き続きライスフォースとフィトリフトの2本立てとなるが、「同じ会社から2つのブランドの化粧品を販売すると、消費者が混乱する」(同)ことから、今後も両ブランドの販売会社は別にする方針だ。
また、通販代行事業もイマージュに残る。衣料品からの撤退で倉庫などの設備にはかなりの空きが出ることになる。「(空きスペースの活用は)懸案事項ではあるが、9月までは販売を続けるため、まだ何も決まっていない」(同)という。
化粧品事業に販促費を集中投下することで「堅く見積もっても、数年以内には売上高100億円には到達できるだろう」(同)。ただ、現在の経営陣に残された時間はあまり多くない。沼田社長は「再上場に向けて足元を固めたい」と話すが、親会社のファンドにしてみれば、思うような業績があがられないとなれば「他の企業への売却」という選択肢もあるだけに、早急に結果を出す必要がある。
(おわり)