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ベネッセコーポレーション タブレット端末を独自開発、10万台を無料配布

2013年 2月14日 20:20

 ベネッセコーポレーション4月、通信教育事業「進研ゼミ中学講座」でオリジナルのタブレット端末を導入する。問題集の解説を行う動画配信や、毎週決まった時間に行うライブ授業を展開する。会員希望者に無料で配布し、受講期間の長期化を図ることで開発コストを回収する。初年度で黒字化する見通しで、まずは初年度10万台の配布を目指す。

 導入したのは「チャレンジタブレット」。通信教育「進研ゼミ中学講座」の中学1年生向けコースの副教材として提供する。学習意欲を向上し、継続率の向上を目指す。

 タブレット端末の導入に伴い新コンテンツ「動く!答えの本」を開始。教材の脇に置いて利用してもらい、間違えた問題を動画で解説する。また、毎週1回配信する「ライブ授業」は、ボタンで回答に参加することが可能となっている。端末のプッシュ通知を活用したメッセージ配信「声かけサービス」を行い、学習の習慣化につなげる考え。

 タブレットPCはオリジナルで開発し液晶サイズは7インチとした。端末自体に「フィルタリング」や「使用時間制限」を搭載。保護者の不安を解消し、安全して利用できるように工夫した。

 端末は通常のタブレットPCとして利用できる「親モード」と、学習利用ができる「子モード」で使い分けられるようにした。将来的にはタブレット端末を通じて、高校受験情報の配信するほか、ネット販売など他の事業部門のコンテンツの搭載なども検討するようだ。

 中学1年生向け講座の受講者の中から希望者に、12カ月の継続受講を条件に無料(端末価格9千500円)で配布する。立ち上がりは好調で、目標を上回る見通しになっているという。

 タブレットPCの導入に伴い、2月12日から新CM「タブレット動く答え篇」と「タブレットライブ授業篇」の放送を開始する。CMは各15秒で、タレントの櫻井翔さんを起用し、タブレット端末で閲覧できるコンテンツを紹介するほか、無料で配布することを告知する。2月11日に都内で開催したCM発表会で、櫻井さんは「ライブ授業は仲間がいる感覚があり、楽しい」と挨拶した。

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