楽天は11月14日、同社が提供するＩＣチップ型の前払い式電子マネーサービス「楽天Ｅｄｙ」の入金や支払いを、サーバー上で可能にすると発表した。楽天会員ＩＤを使用することで他社サイトでの買い物が可能になる決済サービス「楽天あんしん支払いサービス」を利用するサイトも順次対応していく予定で、楽天市場以外のサイトでも楽天Ｅｄｙによる決済が可能となる。

　サービスの名称は「楽天Ｅｄｙオンライン」。ＩＣチップ型の電子マネーと、サーバーで管理するタイプの電子マネーを連携させたサービスは業界初という。

　クレジットカードや銀行口座から、サーバー上に楽天Ｅｄｙを入金するとオンラインでの決済が可能となるほか、サーバーに入金した楽天Ｅｄｙを「おサイフケータイ」にダウンロードすることで、実店舗での決済も可能となる。また、チャージ上限も１回５万円まで拡大した。

　加盟店にとっては、楽天Ｅｄｙを利用している新規顧客獲得が期待できるほか、振り込み日が固定されていないため、売り上げの確定後30日以降であれば、任意に決済代金を引き出すことが可能、といったメリットがある。

　また、楽天あんしん支払いサービスでは、これまでのクレジットカード払いに加え、楽天銀行口座からの即時引き落としを使った支払いを可能にした。なお、すでに同サービスを導入している企業の場合、楽天Ｅｄｙによるオンライン決済機能を追加する形となる。同サービスを利用するサイトは11月現在で１０００以上としており、同社では利用サイトに対して楽天Ｅｄｙによる決済機能の追加を薦めていく方針だ。