セシールの「エティック」 「アニタ」と共同でカタログ展開へ
セシールは、レディースファッションブランド「ETHIQUE(エティック)」のカタログ展開を始めた。10月1日に発刊した通販ファストファッションブランド「ANITA ARENBERG(アニタ・アレンバーグ)」2012年秋冬カタログ内で展開するもので、世界観の異なる姉妹ブランドとして訴求。単独カタログよりもリスクやコストを抑えた展開手法を通じ、より効率的なブランドの浸透や売り上げの拡大につなげる。
「アニタ・アレンバーグ」の秋冬カタログはAB5判変形・44ページで発行部数は前年比で1割増の55万部。カタログサイズを従来のAサイズから小型化しているが、これは東京メトロ・新宿駅で行う交通広告と連動したカタログ配布での手に取りやすさや携帯性などを意識したものだ。
「エティック」は、「アニタ」の商品開発で連携するスタイル&システムが展開するレディースブランドで、セシールでは2011年に同ブランドの通販サイトを開設している。
これまで「エティック」は、ネットを中心とした展開だったが、商品ラインアップの拡充が進み、アパレルで「アニタ」よりも反響が大きい商品があることなどを踏まえ、カタログへの販路拡大を検討。単独カタログよりもリスクが小さく、印刷費も抑えられるほか、コンセプト的にも「アニタ」がトレンド、「エティック」がベーシックをコンセプトとするため商品の重複がなく、顧客も幅広いラインアップから商品を選べることなどから、「アニタ」との合同展開を行うことにした。
カタログの誌面構成としては前半26ページで「アニタ」商品、後半18ページで「エティック」商品を掲載し、それぞれのブランドイメージやターゲット客層に対応した形のビジュアルとしている。
まず20代前半の女性をターゲットとする「アニタ」のページでは、ユーチューブの動画をきっかけに"リアルバービー人形"と世界中で話題になった米国のブロガー、ダコタ・ローズさんをモデルに起用し、ローズさんの商品着用カットを多用するなど可愛らしさを訴求。20代後半から40代をターゲットとする「エティック」では、落ち着いた色使いとし、大人の雰囲気を持たせたモデルのカットを使用。最初のページで、売れ筋のスーツを掲載する。
このほかに「アニタ」と「エティック」でテキストの字体を変えるなど各ブランドのイメージの違いを訴求。一方で、モデルのカットを大胆に使い、商品のカラー展開やディテールなどの情報を提供するカットを入れたのが共通した特徴だ。
「アニタ」は、2009年にネットのファストファッションブランドとしてスタートし、10年秋冬シーズンからカタログの展開を開始。セシールによると、発行部数の拡大に伴う形でカタログ経由の受注件数および構成比が上昇しており、比較的高い年齢層の利用する傾向が見られるという。
セシールでは「アニタ」について、ブランド認知度向上などを狙い、10月8日から交通広告と連携したカタログの無料配布などを行うが、さらに的確な見込み客へのアプローチ策として、都内の美容室やサロン(店舗数は調整中)でのカタログ配布(4000~5000部程度)も10月中に行う計画。一連の取り組みを通じ、カタログからの「エティック」ブランドの認知が広がり、売り上げが拡大する可能性もありそうだ。
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「アニタ・アレンバーグ」の秋冬カタログはAB5判変形・44ページで発行部数は前年比で1割増の55万部。カタログサイズを従来のAサイズから小型化しているが、これは東京メトロ・新宿駅で行う交通広告と連動したカタログ配布での手に取りやすさや携帯性などを意識したものだ。
「エティック」は、「アニタ」の商品開発で連携するスタイル&システムが展開するレディースブランドで、セシールでは2011年に同ブランドの通販サイトを開設している。
これまで「エティック」は、ネットを中心とした展開だったが、商品ラインアップの拡充が進み、アパレルで「アニタ」よりも反響が大きい商品があることなどを踏まえ、カタログへの販路拡大を検討。単独カタログよりもリスクが小さく、印刷費も抑えられるほか、コンセプト的にも「アニタ」がトレンド、「エティック」がベーシックをコンセプトとするため商品の重複がなく、顧客も幅広いラインアップから商品を選べることなどから、「アニタ」との合同展開を行うことにした。
カタログの誌面構成としては前半26ページで「アニタ」商品、後半18ページで「エティック」商品を掲載し、それぞれのブランドイメージやターゲット客層に対応した形のビジュアルとしている。
まず20代前半の女性をターゲットとする「アニタ」のページでは、ユーチューブの動画をきっかけに"リアルバービー人形"と世界中で話題になった米国のブロガー、ダコタ・ローズさんをモデルに起用し、ローズさんの商品着用カットを多用するなど可愛らしさを訴求。20代後半から40代をターゲットとする「エティック」では、落ち着いた色使いとし、大人の雰囲気を持たせたモデルのカットを使用。最初のページで、売れ筋のスーツを掲載する。
このほかに「アニタ」と「エティック」でテキストの字体を変えるなど各ブランドのイメージの違いを訴求。一方で、モデルのカットを大胆に使い、商品のカラー展開やディテールなどの情報を提供するカットを入れたのが共通した特徴だ。
「アニタ」は、2009年にネットのファストファッションブランドとしてスタートし、10年秋冬シーズンからカタログの展開を開始。セシールによると、発行部数の拡大に伴う形でカタログ経由の受注件数および構成比が上昇しており、比較的高い年齢層の利用する傾向が見られるという。
セシールでは「アニタ」について、ブランド認知度向上などを狙い、10月8日から交通広告と連携したカタログの無料配布などを行うが、さらに的確な見込み客へのアプローチ策として、都内の美容室やサロン(店舗数は調整中)でのカタログ配布(4000~5000部程度)も10月中に行う計画。一連の取り組みを通じ、カタログからの「エティック」ブランドの認知が広がり、売り上げが拡大する可能性もありそうだ。