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「タッチパネルECアプリ」は、サイト上で表示されている商品画像や説明文、価格などの情報を自動取得し、スマホ・タブレット端末用の画面に自動生成するもの。端末の特性を活かし、感覚的に操作できるようにしたのが特徴で、タブレット端末では電子カタログ的な表示もできる。出店事業者側からすると、商品登録作業などの負担がないまま、自社商品だけが表示されるチャネルができるのがメリットだ。
サイトのデザイン設計や構築、審査機関への申請はYKSが担当。依頼から最短10日でアプリの公開が可能で、公開後もアプリの告知や効果測定など、アプリダウンロード・販促支援のオプションサービスを用意する。
既存の楽天版の導入出店事業者数は約30社(決定ベース)で、「タッチパネルECアプリ」導入後にモバイルカートからの購入比率が増え、全体売上高が10%増加したケースもあるという。導入を検討する事業者も増加傾向にあり、大手総合通販が楽天市場に出店するサイトでの導入準備を進めるなど、有力通販事業者でも注目しているようだ。
今回のYahoo!ショッピング版は、こうした実績をもとに展開するもので、商品レビューを見られるようにするなど新機能も付加。特に、スマホ対応の強化を進めるヤフー側が「タッチパネルEC」アプリの展開に協力的でAPIを開放。楽天版では、サイト上の情報をクロールする形だが、ヤフー版ではAPIを自動取得する方式により、立ち上げ費用を削減。料金体系も初期導入費用無料、月額利用料8400円(税込)からに設定した。現状、ヤフー版はiOS端末のみの対応だが、今後、対応を計画するAndroid端末についても、同様の料金体系とする考えだ。
一方、現状、初期導入費用10万円台、月額利用料2万円台の楽天版(iOS・Android対応済)も、5月から初期導入費用5万円、月額利用料1万5000円に改訂する予定。料金体系をヤフー版に近づけることで、複数の仮想モールに出店する事業者が利用しやすい形にする。YKSでは、今後も「タッチパネルECアプリ」の機能拡充を推進。2013年3月までに1000サイトへの導入を目指す。