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ジェイドの「ロコンド」  "買ってから選ぶ"で差別化、靴以外の商材拡大へ

2012年 3月15日 09:49

 5-1.jpg「買ってから選ぶ」が徐々に浸透──。

 99日間の返品無料や電話相談サービスを売りに靴の通販サイト「ロコンド」を立ち上げたジェイド(本社・東京都港区、秋里英寿社長)。サービス開始から1年が経過した。

 テレビCMなど派手なプロモーションで垂直立ち上げを狙ったが、直後の震災の影響やIT投資の遅れで"堅実路線"へ軌道修正。

 ただ、「買ってから選ぶ」というビジネスモデルは理解され始めているようで、1年で獲得した会員は約10万人。大型販促の成果は限定的だったが、靴という商材の特性を考慮すれば、ひとつのビジネスの規模になってきた。

 仕入れを買い取り以外の形態に広げたこともあり、商品数は2万7000点に拡大。サイズ違いを含めると10万点超に。倉庫も手狭になってきており自社倉庫を構える検討に入った。

 生命線であるリピート注文は月次で前月比10%程度伸びてきている。返品率は25%で、同水準であれば利益は出るという。外で試すなどルール外の返品は1%以下だ。1人当たりの購入数は1・2~1・3足、年間の購入回数は1・3~1・4回、客単価は1万円強で推移している。

 2回以上購入している顧客は全体の30%で、初回のサービス水準を上げることを重視。電話相談も含め、マーケティングの3P(プロダクト、プライス、プロモーション)にピープルを加えた4Pを掲げ、ネットでも人間味を大事にするという。

 今後は、規模の拡大に伴う返品率の上昇や、コールセンターの返答率の低下、仕入れ資金などの問題の解消に努める。

 事業拡大に向けては靴、バッグ以外の取り扱いも検討している。既存客の満足度を高め、送料無料や返品OKの事業形態に合致し、リピート性やコンシェルジュ機能が生きる商材を加えていく考え。


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