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マードゥレクス、化粧品通販が好調、スキンケア軸に顧客継続化

2012年 3月 8日 09:18

マードゥレクスの化粧品通販事業が持ちなおしてきている。12年1月期の化粧品通販事業は前期比増収となる見通し。昨春に投入したオールインワン乳液の発売と併せ、LTV重視の戦略に転換。顧客の継続化が進んだことが功を奏している。


オールインワン乳液「薬用オルリッチ」(50グラム、税込5985円)は、累計3万3000本(1月時点)を販売。昨年8月~今年1月の半年間の出荷数量は、全アイテムで上位2番目となるなど、主力ファンデーションと並ぶ2本柱へと成長してきている。定期入会者の割合も前期比30~50%増となる見通し。「(ファンデーションの)セット販売を止めたことで一時的に客単価は落ちてきたが、使用サイクルが早まりLTVが上昇している」(同社)としている。

 マードゥレクスではこれまで、主力のメークブランド「エクスボーテ」のファンデーションを軸に顧客基盤を固めてきた。ただ、ファンデの使用期間は5~6カ月と長め。顧客接点の希薄化が課題となっていた。

 また、悩み別に複数のスキンケアブランドを展開していたが、主力のリキッドファンデは仕上げ用パウダーと合わせて約1万円。スキンケアへのクロスセルが難しく、競合他社の低価格品に押されていた。

 そこでマードゥレクスが発売したのが「薬用オルリッチ」。使用サイクルが短く顧客接点を築きやすいことや、クロスセルに適したスキンケアの発売を念頭に開発した。市場ニーズの高まりからオールインワンタイプの化粧品を手掛ける競合他社は増えているが、水分と油分のバランスから肌なじみが良く、肌タイプや肌コンディションに左右されにくい"乳液"を選択。4年の歳月と、約40回に渡る試作を繰り返して商品化した。

 一方で、ファンデーションとスキンケアの販売戦略の見直しも着手。これまでベースメークでは、リキッドファンデと仕上げ用パウダーのセット販売などを展開。購入単価が約1万円で推移していたが、セット販売を止め、継続購入のメリットが大きいポイントプログラムを導入した。

 スキンケアも今年3月までにブランドポートフォリオの見直しを進め、ターゲット別に展開してきた6ブランドを集約。「薬用オルリッチ」を入り口に、エイジングケアの「エクスボーテ」、シミ・毛穴・シワ・乾燥対応の「VC×100」など、より深い悩みを持つ層に適したブランド提案につなげていくようにした。

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