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有力各社の次の一手・健康家族、「にんにく」の訴求強化、企業イメージ確立へ

2012年 3月 1日 10:34

ニンニク.JPG 健康家族は、自社の健康食品にも使用している"にんにく"の訴求や理解深耕の取り組みを積極化している。この一環として、日本記念日協会から2月29日を「にんにくの日」とする認可を取得。これと並行して、にんにくに関する情報提供サイト「にんにく大辞典」を開設するほか、原材料や製法に特徴を持たせた新商品を発売した。一連の施策を通じ、にんにく関連商品を扱う企業のイメージ確立を推進。新商品の広告展開も積極化させる構えだ。

 健康家族では、商品に使用するにんにくを自社農場で有機栽培するなど、商品に使用する原材料にこだわってきた。昨年7月には、「にんにく総合研究所」を設立し、にんにくの有効成分ついて科学的な見地からの検証にも取り組んでいる。

 「にんにくの日」の認可取得は、こうした取り組みを広くアピールすることを狙ったものと言え、 今年1月中旬頃に記念日の認定を申請し、2月2日に認可を得たという。2月29日の記念日は、4年に1度のうるう年のみになるが、同社では、"4年に1度の記念日"という点を訴求し、記念日に対する消費者の興味付けを図る考えのようだ。

 また、にんにくに関する情報提供も強化し、記念日当日に情報提供サイト「にんにく大辞典」を開設。ネット上で、にんにくに関連したキーワードの検索数が月間100万件に達するなど、にんにくへの注目度が高まっていると判断し、自社通販サイトとは別のポータルサイトで、にんにく関連の情報を提供することにしたもので、同サイトでは、日本大学生物資源科学部元教授の有賀豊彦氏監修によるにんにくの効果・効能に関する解説のほか、にんにくの歴史やレシピ、栽培講座などのコンテンツを用意する。

 さらに商品面でも、新たに「熟成黒酢にんにく」(税込価格2100円)を投入。他社商品では、黒酢とにんにくを別処理するものが多いのに対し、同商品では、国産有機黒酢玄米を1年かけて発酵熟成した黒酢に有機にんにくを漬け込み3月カ月熟成したものを使用。これにより素材本来の力を引き出したのが特徴だ。

 既存商品の「にんにく卵黄」は60代以上、「黒酢」は40~50代を中心客層とするが、今回の新商品では、それぞれの客層にアプローチできる形にした。

 発売日の2月29日に全国で15段の新聞広告を展開しており、今後、テレビやラジオでのCM展開も計画。初年度6億円の売り上げを目指す。

 にんにく関連の商品を扱う健食通販事業者が増加し、競争が激しくなる中、健康家族では、にんにくへのこだわりを持つ企業姿勢の訴求や、これまでの知見を活かした情報提供、商品展開で他社との違いを打ち出していく考えのようだ。

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