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東急ストア、ネットスーパー事業参入 楽天のインフラ活用、楽天会員などの〝若い層〟開拓へ

2009年 8月12日 13:16

東急ストアは今秋、ネットスーパー事業に参入する。楽天グループのネッツ・パートナーズが運営するネットスーパーモール「食卓.jp」に出店し、店舗で扱う生鮮食料品や加工食品などを、サイトで受注しユーザー宅に配達。まずは東急田園都市線神奈川県沿線エリアの3店舗でサービスを開始し、今後は東急沿線全域までサービスを拡大する考えだ。初年度は同事業で57,000万円の売り上げを目指す。

 101日から開始するのは「東急ストアネットスーパー」で、主に40代の子育て女性や高齢者の利用を想定する。配達地域は東急田園都市線神奈川県沿線エリアを予定。対象店舗は101日に宮前平店で開始し、以降は順次、藤が丘店、田奈店で実施していく計画だ。

 取扱商品は、生鮮食料品や一般食品、惣菜、酒類、生活用品など約4,200品目で、販売価格は実店舗と同一価格となる。

注文は24時間受け付け、配送時間は午前9時半までの注文は午後12時半―2時半、12時までの注文は午後3時―5時、午後2時半までが午後5時半―7時半の3区分。配送形態は常温、冷蔵、冷凍の三温度帯別に管理して配送する。決済方法はクレジットカードと代引きで、配送料金は、注文合計金額が5,000円以上の場合は315円、5,000円未満は525円となる。

楽天への出店手数料は、売り上げの3%と「楽天スーパーポイント」分の1%。出店費用は1店舗につき100万円で、2店舗目から25万円。システム使用料は月額10万円としている。

東急ストアでは楽天をパートナーに選んだ理由として、「スピードとプラットフォーム、先行事例があること」(東急ストア・木下雄治社長)と説明。また、「我々が取りきれていない30代以下の若い層を開拓できる」(同)としている。

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