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双日コスメ、サイト刷新しブログや動画活用

2012年 1月26日 12:11

5men.jpg 化粧品の企画・販売などを手がける双日コスメティックスは、自社ブランド化粧品のネット販売事業の強化を進めている。商品ラインアップの拡充に合わせたサイトリニューアルで、ブログや動画コンテンツを導入するなど新たな情報発信に取り組んでいる。

 同社は2010年4月から化粧品通販事業に参入。「自然派」をキーワードにした化粧品を、紙媒体広告からの電話・ファクスによる注文受付や自社通販サイトで販売している。現在の売り上げ比率は電話・ファクス注文が大半を占めているが、今後はネット販売比率を同じ割合まで引き上げていく方針。「ネット注文の方がその後の顧客データを活用しやすい。最近はクレジットカード決済が増えており、ネット注文が増加傾向にあることが分かる」(化粧品事業部)としている。

 同社ではエイジングケアを訴求ポイントに、化粧品OEMメーカーなどと共同で商品企画・開発を実施。2011年2月には30代以降をターゲットにしたアミノ酸配合の化粧品ブランド「AMIJOUE(アミージュ)」、同年11月には、高価格帯ブランドの「Chronorest(クロノレスト)」を発売した。

 通販サイトでは「クロノレスト」の発売に合わせて、大幅なリニューアルに着手。これまでの単品商品サイトから全ブランドを扱う総合サイトに変更し、商品や肌ケア情報、キャンペーン告知などを発信するスタッフブログも開始した。

 同商品は40代以上のネットに馴染みの薄い層もターゲットにしていることから、通販サイト上では商品情報を文字で散らすのではなく動画も活用。朝晩で異なる肌のリズムに対応した同商品での手入れ方法を実演で分かりやすく解説している。

 リピート客獲得に向けては、通販サイト上でノベルティグッズプレゼント企画を展開するほか、12月からステップアップ割引も開始。今年2月からはクラス優待や定期購入ページも開設する予定。

 そのほかにも昨年はネットとリアルの連携企画として、レストランを借り切って集客力の強い個人ブロガー15人を招いた新商品発表会を開催。発表会を機に女性雑誌に商品が取り上げられるなど、ネット上での口コミ効果を最大限に引き出している。

 同社は2014年度に国内通販事業だけで売上高10億円を目指している。「現行のナチュレシアシリーズだけでは難しい部分もあるので、顧客の声を聞きながら新商品を投入して売り上げを伸ばしていきたい」(化粧品事業部)という。

 また、同年度までに海外にも進出する方針で、現在、ASEANを中心としたマーケットを調査・分析中。双日グループのネットワークも活用しながら参入していく考え。「当初は中国を先行的に考えていたが、現在はASEANの人口が飛躍的に伸びていることもあり、アジア全域でマーケティングしている」(同)とした。
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