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ユニクロ、機能性ボトムス「暖パン」  14種類に拡充、1500円から

2011年11月 6日 21:05

ユニクロ(本社・山口市、柳井正会長兼社長)はこのほど、機能性ボトムス「暖パン」の2011年秋冬モデルを実店舗や自社通販サイトなどで発売した。

 同シリーズはこれまでヒートテックや防風機能を備えたジーンズを展開。今年はストレッチ性を高めて履き心地を改良したほか、1000円値下げし、サイズも増やした。

 また、今年からユニクロ定番素材のフリースをパンツの内側に使用した「ウォームイージーパンツ」もラインアップに追加。カモフラ柄やカーゴタイプ、スカートタイプを取りそろえた。新作を投入したことにより同シリーズ全体で昨年の3倍以上となる14アイテムで展開する。

 税込価格はジーンズが3990円、ウォームイージーパンツが1500~1990円となっている。通販サイトではイメージキャラクター画像とともに、「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」との組み合わせコーディネート事例も掲載し、同社が勧める"防寒三種の神器"として上下合わせてのセット購入を促している。

 10月25日に都内で行われた商品発表会では、TVCMなどのイメージキャラクターを務める元サッカー日本代表の山口素弘さんらが出席した(写真)。
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 山口さんは「フリースを履いているような感じ。やわらかくて暖かい上に軽いので動きやすい」と感想を語った。

市場適正価格は5000円未満

 矢野経済研究所(本社・東京都中野区、水越孝社長)が発表した「今年秋冬の機能性衣料の市場動向」(今年10月に全国の男女800人のネットモニターを対象に実施)によると、発熱・保温・防風といった『あったか機能』を備えた機能性のパンツ、ジーンズ、スカートなどのボトムスを欲しいと思う人の割合は約8割に達していることが分かった。

 購入希望者に聞いた「適正価格」は、トップが「1000円以上~3000円未満」の46・5%で、次いで「3000円以上~5000円未満」の33・6%、「1000円未満」の9・3%、「5000円以上~1万円未満」の8・6%という順番。1000円~5000円未満までで約8割を占める結果となった。

 同研究所によると。2010年の肌着類市場における「機能性インナー」の占有率は約38・8%で推定3億枚。今年については節電の影響で春夏からクールビズ関連商品が業界をけん引。節電が続く今冬も機能性インナーの需要が多く見込まれており、ユニクロ以外にもニッセン、セシール、千趣会といった大手通販企業が機能性ボトムスのラインアップを展開している。

 同研究所は「寒さを感じやすい脚への防寒対策として機能性ボトムスに対するニーズは高い。一方で消費者の希望価格帯についてはややシビアな印象を受ける」(ファッション・スポーツ&リテール事業部)とした。


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