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同サービスはフラッシュマーケティングの手法を使い1~3日程度で飲食店などのクーポンを50%以上の高い割引率で販売するという仕組みだが、昨年4月に国内で開始されるや瞬く間に多くの企業が参入。一時は200を越えるサイトが存在するとも言われていたが、現状では定期的にクーポン商品を販売できているサイトは決して多くない。
ルクサの調査によると、9月にクーポンを掲載したサイトは約100で、そのうち10以上のクーポンを掲載できたのは35サイトにとどまるという。
業界はグルーポン・ジャパンが運営する「グルーポン」とリクルートの「ポンパレ」という大手2サイトがけん引。一方で事業の譲渡や撤退などが頻繁に起こり、業界内で再編の動きが活発化している。9月12日にはDMM.comが「DMMクーポン」のサービスを終了するなど確実に「淘汰」が進んでいる。
国内で最初にサービスを始めたピクメディアも8月に同業のシェアリーと業務提携を行い、シェアリーからクーポン商品の提供を受けることになった。
2番目に開設されたキラメックスの「カウポン」は、10月末に大幅なリニューアルを実施。タイムセールの機能は残しているものの、刷新を機に共同購入という仕組みの割引サイトではなく、店舗が常時クーポンを自由に販売できるモール型サイトへの"脱皮"を目指している。
同社の村田雅行社長によると、現状のビジネスモデルでは高い割引率や顧客のリピートにつながらないという側面から、店舗側のメリットが少ないと判断。「5年、10年続くサービスではない」(村田社長)とする。
4番目に開設したソラドではクーポンサイトは現在も残しつつ、8月に定期購入型でバス用品を販売す
る通販サイト「ヒーリングボックス」を開設、軸足を新サイトに移しつつあるようだ。
このように早期にサービスを開始し、先行者メリットを発揮できたはずの企業がことごとく方針の修正を余儀なくされている。業界関係者は「多くのサイトが厳しい状況で、今後どうしようかと考えているのではないか」と指摘する。
このまま突き進むのか、あるいは撤退するか。運営事業者は大きな選択を迫られているのかもしれない。
(つづく)