油忠、日本酒ビギナーを獲得、飲食店への卸なども開始
2013年 4月25日 14:14
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初年度は、グルメイベントに日本酒を提供したり、異業種が主催する女子会イベントに参加して日本酒の選び方を紹介するなど地道な活動を継続した結果、20~30代を中心に日本酒ビギナーの獲得に成功。オフ会などの各種イベントも開催し、「定期購入の枠を越えて日本酒を嗜むという生活スタイルを提案できた」(生駒龍史SAKELIFE事業代表)という。
週1回配信するメルマガへの返信も多く、「SAKELIFE」が町の酒屋の役割を担うなど顧客との関係性が深まっており、離脱率は5%以下で推移しているようだ。
評判を聞きつけた飲食店の要望もあり、最近では複数のバーなどに「SAKELIFE」の目利きで日本酒を卸しており、とくに東京・渋谷の日本酒ダイニング「sakeba(サケバ)」には約40種類の日本酒すべてを提供している。
「サケバ」にはこのほど生駒代表が共同オーナーとして参画。今後は「SAKELIFE」のリーフレットなどを設置する一方、同サイトの定期購入客には同店での飲食代が10%オフになるサービスを実施するなどして相互送客を図る考え。
同社はこれまで、イベントへの参加などマンパワーで顧客を増やしてきたが、今後はウェブ集客も強化する。6月をメドにサイトを刷新して定期購入の意義や顧客の声などを掲載。買いやすい環境づくりを追求する。
並行して、従来の月額税込3150円、5250円の2コースに加え、1万500円の上位コースをスタートする。既存客からの要望もあり、希少酒をメーンに提供する考えで、まずは5250円のコースを契約する顧客を対象にお試し価格で上位コースを薦め、アップセルにつなげる。
9月以降には定期便の受け皿として日本酒を1本単位で販売する通販サイトを開設。2000~3000円程度の旬の酒を毎月30~40種類提案するほか、定期購入客だけが閲覧できるページも用意して高単価の商品を販売したい考え。
売り上げは毎月堅調に伸びているようで、「SAKELIFE」ブランドが浸透しつつあることから、定期購入客は初年度の約400人から年内に1000人突破を目指す。
なお、同社は4月21日に東京・池袋のダイニングバーで1周年の記念イベントを開催。顧客を中心に約60人が参加する中、初年度の振り返りや今後の活動方針などを発表した。また、メーンイベントとして25キロのマグロ解体ショーを実施し会場が沸いた(画像)。