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大作商事、冷感スカーフが200万本を突破──「品質」と「エコ」で訴求

2010年 6月20日 20:32

 8-2.jpg輸入雑貨の卸やネット販売などを行う大作商事(本社・東京都千代田区、大作一平社長)が販売する冷感持続スカーフ「マジクール」が好調だ。2006年から取り扱いを開始し、テレビやカタログ通販、専門店への卸などで展開。幅広い層から利用され、累計販売総数は200万本を突破した。品質への信頼感と環境負荷低減のエコという側面から今後も販売を拡大していきそうだ。

 数ある冷感スカーフの中でも、「マジクール」の特徴はバックデータの豊富さだ。「第三者機関で数々の試験をクリアしている」(同社セールス&マーケティング部)。内容物であるポリマーの安全性や色落ち、縫製、連続使用などの品質試験を合格しているため商品に対する信頼性も高い。

 製品に水分を含ませると、製品内の特殊高分子ポリマー(吸水樹脂)が吸収し水分を外に逃がさず保水。多量の水分が気化する際に生じる吸熱作用(気化熱)により長時間にわたって冷感を維持する仕組みで、何度も繰り返して使用できるという。

 色はライトブルー、ネイビー、ピンク、迷彩の4種類。商品サイズは、縦5センチメートル、横102センチメートルで、重量は20グラム(水分を含まず)。生地は綿を100%使用している。

 アウトドアやレジャー、スポーツ、ガーデニング、農作業など多様なシーンで使える熱中症対策のクールダウングッズとして人気を呼び、顧客層も老若男女幅広く利用されている。

 電気を使用しない省エネ仕様の冷感持続スカーフは、"エコ"という側面からも評価され、メーカーの工場や屋外で作業する企業、28度に設定されたオフィス向けなど法人からのニーズも高い。06年に4万5000本、07年に20万本、08年に65万本、09年に100万本と着実に販売数量を伸ばしている。

 さらに同社の商品や取り組みが環境保護団体の国際NGO「グリーンクロスインターナショナル(GCI)」から認められ、今年から「マジクール」も同団体の推奨商品となった。これに伴い同商品の売上金の一部をGCI日本支部に寄付する活動を開始。購買者が手軽に環境保護活動に貢献できるようになっている。

 税込価格は699円。昨年までは税込987円で販売していたが「良い商品をより安く提供する」(同)狙いから今年に入り価格帯を下げた。また、今年からは子供向けの「マジクールキッズ」(税込価格798円)も本格的に展開していく。

 データに裏打ちされた製品品質と省エネで環境保護に貢献できるエコグッズという切り口で訴求を図り、販売数量をさらに伸ばしていく考えだ。

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