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JASTA、ファッション商品の購入に関する調査㊦ 学生の大半がECに満足

2011年10月 9日 21:35

通販サイトを情報源にも

前号に引き続き、日本衣料管理協会(JASTA=事務局・東京都港区、中島利誠会長)がまとめた「ファッション商品の購入に関する調査」(1102人の女子大生が回答)の結果を見ていく。

 昨年1年間にインターネットを利用して衣料品・インテリアファブリックなどの繊維製品を購入した学生に「ネットで買い物をした理由(複数回答)」について聞いたところ、「好みに合うものがあった」が45・9%となり、「店舗に行かなくていい」(45・6%)や、「価格が納得できる」(43・1%)を抑えてトップだった。

 また、昨今の衣料品通販では、消費者の利便性を考慮したサイト設計やサービスを重視していることなどもあり、「注文しやすい」(28・2%)や「限定品などが手に入る」(13・7%)、「商品がすぐに届く」(12・9%)などの回答も上位を占めた(図表を参照)。

 一方、ネットでファッションアイテムを買うときの「平均購入価格」については、「2000円~5000円未満」が38・8%ともっとも多く、次いで「1000円~2000円未満」(21・4%)、「5000円~1万円未満」(16・9%)となった。「1万円以上」と「1000円未満」はともに1割程度にとどまった。

 一方、「ネット購入の満足度」については、「まあまあ満足」が約半数(46・4%)とトップで、「かなり満足」(39・0%)を合わせると、大半の学生がネットでの購入に納得している結果となり、「少し不満」(5・2%)や「かなり不満」(1・6%)と答えたのは少数派だった。

 また、ネット利用者に「商品を購入するときの情報源(複数回答)」について聞いたところ、「通販サイト」が51・8%で断トツのトップとなり、通販サイトは単なる"売り場"というだけでなく、商品情報などを発信するメディア機能の役割が定着していることが推察される結果となった。

 2位は「検索エンジン」の16・5%、「通販カタログ」も10・1%と3位に入ったが、一般的なウェブ集客ツールである「メールマガジン」(7・3%)や「PCサイト内の広告」(6・6%)、「モバイルサイト内の広告(5・6%)は1割に満たなかったほか、昨今、利用者が増えてきている「ブログ・ツイッター・SNS」も7・0%にとどまった。(おわり)


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