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″台湾"で通販開始、中国進出の試金石か

2010年 2月11日 12:28

2 .jpg ディノス(本社・東京都中野区、石川順一社長)が海外進出を始めた。2月8日にグループの現地法人を介して、台湾に通販サイトを開設。既存商品の中から台湾の消費者に合致する商品をチョイス、ネット販売を始めた。同社はこれまでもアジア地域を中心にカタログ販売や卸販売などを実施したこともあったが、本格的な海外進出は初めてとなる。台湾での通販開始は中国本土を中心とする中華圏各国への進出の試金石と見られ、今後の展開が注視されそうだ。

ディノスは今年1月にフジ・メディア・ホルディングスと現地企業の亞哲國際開發が合弁で新設した現地法人、富士亞哲多媒体股〓有限公司(FujiAtetsu Multimedia Inc〓=本社・台北市、〓國州会長)に商品を卸す形で台湾での通販を始める。富士亞哲多媒体は二月八日に通販サイト「fuijidinos」を開設。同サイトはディノスから商品を調達し、ディノスの商品のみをネット販売する。  

 スタート時点ではディノスの既存商品の中からアパレルやキッチン用品、インテリア雑貨など41品番を掲載。商品選定は現地法人とディノスで協議。「台湾の消費者に合致する商品を選ぶ」(ディノス広報)としている。今後、反応を見ながら徐々に商品数は増やしていく予定。カタログ通販の開始については「未定」(同)。台湾向け卸で初年度3億円の売り上げを見込む。  

  ディノスではこれまでもテスト的にアジア地域でカタログ通販などを実施してきたこともあったが、本格的な海外進出は初めて。台湾での通販開始は中国本土やそのほかの中国語圏各国進出の試金石と見られる。通販企業の海外進出を巡っては千趣会やニッセン、セシール、フェリシモなどカタログ通販大手のほか、スタイライフやケンコーコムなどネット販売事業者も本格進出に乗り出している。
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