ピーチ・ジョンは11月発刊予定の冬号カタログで「補正下着」の新商品を発売する。海外の展示会などで注目されていることから、今後のトレンドになると予想。補正下着は針金が入っている形状や、着用時の苦しいイメージがあるため若い顧客の購入につながりにくい面もあると分析する。着圧でボディラインを補正する独自の機能性と、レースやドットをあしらったデザインを採用し20代女性の購入につなげたい考え。

発売するのは「スタイルメイク」シリーズと「ハリウッドライン」シリーズ。補正下着のデザインに不満を持つユーザーを意識し、「スタイルメイク」ではドットを、また、「ハリウッドライン」ではレースをプリントしたデザインを採用した。

　各商品は針金を使用せず生地の圧力で補正。腰周りやお尻など、部位ごとに圧を変えることで、簡単に美しいボディラインを整える設計としている。冬場の着膨れを防いでボディラインをすっきり見せることができるとした。

　「スタイルメイク」はブラワンピとガードル、ブラの３点を用意。ミディアムパワーの着圧で着用時の不快感を軽減する。ブラはノーマルストラップと背中側のアームホールが内側に入ったレーサーバックの２タイプとし、アウターに合わせて下着を着こなせるようにした。

　一方、「ハリウッドライン」シリーズは、ブラジャーを内蔵したチューブドレスやアンダーバストまで押さえるハイウェストパンツなど３点をラインアップした。チューブドレスはドレスのインナーとして着用でき、ドレスとともにカタログ内に掲載する予定だ。

　ピーチ・ジョンによると、「海外の下着業界で補正下着をメーンに紹介する展示会が増えている」（同社）という。展示会での注目がトレンドになるケースが多いことから、補正下着の開発に注力することにした。

　ターゲット層は20代女性。これまで補正下着を購入する顧客層は30代以降の女性が多かったという。補正下着のトレンドを追い風に、これまで補正下着を着用したことがない20代が初めて購入する補正下着として提案していきたい考え。